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派遣はRPAの知識とスキルを習得すべき

現在派遣社員として働いていると言う方も多いかと思いますが、世の中は大きく変わろうとしています。それは、これまで野放しだった日本企業のホワイトカラーの労働生産性の低さや年功序列、管理・官僚指向と言った過去のやり方が通用しなくなりつつあるからです。

人手不足が鮮明に

日本の人口動態を見ると、今後明らかに人手不足が深刻化していく社会が見えてきます。これは出生率・死亡率などのマクロの数字を基にした推計ですので、ほぼ間違いなく日本はこの様な社会になっていくのです。

急激に大量の移民を受け入れるなどは、島国・単一民族国家である日本では世論として受け入れられそうにありませんので、現時点で出来そうな対応は2つです。

  • 仕事の効率を上げていく
  • AI・ロボットなどによる代替

既に、職種によってはIT・通信など求人倍率が8倍近い数字が続いている業種もあり、1人の求職者に対して8人の求人募集があるような状況です。募集をかけても殆ど応募者すらないのですからどうしようもありません。

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人がいない訳ではなく、大企業には大量に管理だけをする人達が余っており、スキル、職種のミスマッチであり雇用の流動性が極めて低い点が日本の最大の問題なのです。

その辺りはこちらに書いていますので参照頂くとして、ここでは派遣社員として働いている方々が今後どの様に考え、スキル転換していくべきかについてご紹介していこうかと思っています。 ⇒

 

生きる為に働く必要がなくなる

恐らく今後数年~長くても20年位の間に、人は生きる為に働く必要は無くなるのだと私は思っています。ごく一部の人間にしかできないクリエイティブな仕事をする人々地球上の大部分の富を独占します。

RPA や AI に奪われない仕事:C:M:H

 

しかし、その他の大多数の人々は今後劇的に発展するAIやIoT技術などでネットワーク的に繋がった生産システムが自動・自律的に生み出した物やサービスなどの価値が分配されますから悲観する必要はありません。

そうなってくると、人は生きる為に嫌な仕事をする必要もなく、長時間の通勤時間に耐える必要もなくなり、会社は社員を縛り付けることは出来なくなっていきます。それでは大多数の人は何を求めるようになっていくのかと言うと、

働く意義、やりがい、ビジョンへの共感

 

のようなものの為に何かをするようになっていくのだと思われます。最近の若い人の中にはお金ではないものを求めて「こども食堂」のような社会貢献活動にバイト代ももらわず参加する人が増えているそうです。

誰かに必要とされたい、お金にはならなくても人の役にたちたい、自分の居場所がほしい、などの承認欲求と言うものでしょうか。最近話題になる事が増えたネット上の「インフルエンサー」も最初は同じような感じだったのでしょう。

結果的にインフルエンサーとして確固たる地位が築ければ、その影響力を使ってお金に変える事も簡単にできますし、社会を動かしていくような事も出来るのだと思います。

 

現在の雇用慣行は崩壊する

働かないオジサンの問題

現在の日本の硬直化した雇用慣行は早晩崩壊するものと思われます。高度成長期から失われた10年が失われた20年になりつつある現在までに、大企業に一括大量採用された社員が滞留し、

大きな組織になればなるほど、上層部に立ち枯れた木々のように『無能』な人々が積み上げられている

 

 

頭が良いため管理指向、官僚主義的になり、そのようなオジサン達が組織・戦略の自由度を下げ、硬直的な組織となっている会社をよく見かけます。

自らリスクをとる意思決定を出来ない以上、RPAロボットが自動で事務処理をし、AIが柔軟に殆どの意思決定をしていくようになった時、自ら付加価値を生み出さず管理だけをするオジサンは不要になっていきます。

 

雇用は流動化していく

これまでは日本の経済が拡大し、全体のパイが大きくなっていく環境で特別な事をしなくてもポストが増え、給料も上がっていったのですが、今後は社員をつなぎ留めておくものがなくなっていきます

  • 年金・退職金
  • 雇用の保障
  • ポスト
  • 社宅や社員寮

社員としては多少嫌な上司などがいても、これまでは、上のような繋ぎ留めておく損得感情が働いていましたが、先に述べた「生きる為に働く必要が薄れた」時に雇用は必然的に流動化していくのだと思います。

仕事の付加価値に応じた配分

こう考えると、単にその会社の環境で、優秀な社員がいて初めてその管理者としての存在意義があったようなオジサンには付加価値は殆どなく、むしろ狭い範囲の小さな事であても自ら付加価値を生み出せるスキルが求められます

そして、その生み出す付加価値に応じて労働分配がなされていくしかないのです。

自由な働き方

今後、徐々にいろいろな事に縛られないで自由に働ける環境になっていくのだと思います。

会社に縛られない働き方

今は副業を禁止している会社も多いかとは思いますが、そのような会社も近いうちに副業や社会貢献活動などの社外活動を認めざるを得なくなります。

古い考え方の企業では、社員が広く社外での知見を増やし成長していく機会が得られず、「働く意義」や「帰属意識」、「会社へのロイヤリティー」等を失っていくため、優秀な社員から辞めていく事になるでしょうし、社員を抱えられるだけの十分な給与も支払えなくなるものと思われます。

社員もシェアーする社会になる

正に派遣の働き方ですね。

場所に縛られない働き方

働く場所の制約も次第に無くなっていくものと思われます。普段は東京近郊の地方に住まい、週に1日2日東京の会社に出社するような働き方です。既にかなり進んでいる通信環境を使った会議や報告、連絡で普段の仕事の殆どは済むのだと思います。

時間に縛られない働き方

働く時間にも制約はなく、子育て中の主婦ダブルワーク学校に通いながら午前中だけ会社の仕事をするような働き方が一般化していくでしょう。そもそも、現在の8時間など決められた時間さえ会社にいれば働いたことになるほうが不合理なのです。

現在の時間で仕事を測る仕組みが、管理をしていると言いつつ会社に居るだけのオジサンを増殖させていいます。

今のRPA化の潮流を理解する

日本企業を取り巻く環境や、上記のような大きな世の中の流れの方向性を見ていった時に派遣社員として働いている皆さんが今なすべきことは何か、

早く気付くこと

この様な大きな世の中の流れの中で、RPAロボットなどの事務仕事を代替するツールが脚光をあびており、特にEXCELマクロを使いこなせるような派遣社員には絶好のチャンスである事に早く気付く必要があります。

踏み出す勇気

そして、そのチャンスを生かす為に早期にその世界に飛び込む柔軟性、踏み出す勇気が重要です。歴史的に見ると、現在の第4次産業革命と言われるように大きく世の中の仕組みが変化する時期が何度かありました。

その様な時期には、状況を冷静に観察し、チャンスがあれば素早く動き飛び込む勇気が先々の大きな成果を生みます。

 

RPAロボを使いこなせるようになるには

Excelマクロを使いこなせる派遣社員とはいっても、RPAソフトウエアに特有な部分もありますので、やはりRPAに関する「知識」と「スキル」の両方を身につける必要があります。

RPAに関する知識

RPAソフトウエアとはどの様なものなのかと言う部分に関しては、RPAの仕組みをこちらでご説明していますので参照して頂ければご理解いただけるかと思います。

 RPAの仕組みを公開

重要なのは、RPAソフトがどの様に動作するのか、そのイメージと仕組みを理解する事です。Excelマクロを使える方であればプログラムフローを記述するようなもので、決して難しいものではありませんが、慣れが必要になります。

RPAのスキルとは

RPAに関する技能としては、次の2種類が必要となります。

  1. RPAのシナリオを作成
  2. RPAロボの保守・管理

1.のRPAシナリオ作成は、Excelマクロを使える人であれば、恐らく1週間も集中して訓練すれば基本的なロボットは出来るようになると思います。後は多数あるRPAシナリオを作成する各部品の特性、使い方に慣れるだけです。

2.RPAロボの保守・管理に関しては、各RPAロボの仕様を把握し、動作ログを確認することで動作状態を把握できますので、問題の有ったRPAロボのシナリオの問題を確認し修正していくことになります。

この辺りは通常のサーバ型システムの保守・運用と変わらないため、その他のRPA化されていない業務処理を行いながら、その手作業をどの様にRPA化していくべきか考え、徐々にRPAロボを増やしていく業務になっていきます。

その様にしてRPAロボが増えていくと、次第にRPAプロジェクトにも呼ばれるようになっていき、その組織でなくてはならない存在になっていくものと思われます。

RPAロボが実際の業務の中でどの様に使われているのか、業務部門別の事例をこちらでご紹介しています。 ⇒

WinActor 導入事例【業務部門別】

 

「自動車学校方式」とは

上記のようにRPAを理解し、使いこなせるようになるには「知識」と「スキル」の両方を同時に身につける必要がありますが、この様なスキルを習得する場として一番身近で殆どの日本人が経験しているのが「自動車学校」なのだと思います。

ご存知の通り、自動車学校では講義で交通法規や自動車の仕組みに関する「知識」と実際に自動車を運転する「スキル」を同時に教えてくれます。正にこの様な訓練の場がRPAにも必要とされています

自動車を運転する技能では、教官が助手席に同乗し指導してくれますので、RPAの場合も同様に実際のシナリオを作成する訓練を隣で指導してくれる教官がいると習得が速くなると言えます。

現時点でも既にこの業界ではRPAのスキル・知識を持った要員がかなりの数不足している状況なのですが、RPAツールをソフトウエアとして使いこなせる要員が今後大量に必要となってくるのは明らかです。

こちらに正に「自動車学校」の方式でRPAツールに関する知識と技能を習得できる仕組みをご紹介しています。 ⇒

RPAの知識・スキルを身に着ける

 

 

 

 

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